PROJECT STORY

プロジェクトストーリー

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やぶ市民交流広場~人と文化と郷土をつなぎ、未来を創る学びと交流の拠点~

「やぶ市民交流広場」 愛称「YBファブ(ワイビーファブ)」建設工事電気設備工事

養父市に元々あった文化会館、公民館が、老朽化と耐震に対応するために、建替えが必要となり、平成28年に文化会館建設基本構想策定委員会が設置され、図書館を含めた今回の計画が始動。
令和元年11月に起工式が行われ、12月、工事に着工しました。
延床面積は4,352㎡、鉄筋コンクリート(RC造)、一部鉄骨造(S造)、2階建、
ホール(客席数650席)、図書館(蔵書数1万5千冊)、駐車場(143台)があります。
「人と文化と郷土をつなぎ、未来を創る学びと交流の拠点」をコンセプトとし、多くの人が訪れるまち、市民に親しまれるまちを目指すための拠点施設となります。

「安全第一で!」

全般に渡り、特に気を付けたことは、ピット内作業や高所作業などの施工において、特に安全に気を付けなければならない作業が多いため、
KY(危険予知)やツールボックスミーティングを綿密に行い、安全を最優先として日々取り組んだことです。

「様々な挑戦」

(担当者として)
これまで工場系の電気設備の仕事を中心としてきたため、このやぶ市民交流広場建設プロジェクト(舞台ホール等)は、あらたな挑戦の連続でした。

例えば、機器を取り付けるためにアウトレットボックス(機器を収めるボックス)を入れる必要がありますが、この建物の構造は鉄筋コンクリート(RC造)であり、仕上げ面はコンクリート打ち放しになっているため、コンクリート打設をした後の修正は容易ではありません。また、意匠的(仕上がり)にも十分配慮しなければならないため、コンクリート打設前に施主様や設計者と意匠的(構造的にも)に問題がないか入念に確認し施工しました。同様の理由で誘導灯などの避難設備も、法令を遵守しつつも意匠的に問題がないように何度も何度も施工前に検討を行いました。

「施工上の難題を確実に解決」

課題として最初に直面したのは、配線ルートについてです。構造上、天井内のスペースがほとんどない場所がいくつもあり、そういった場所については、まず最新の3DCADで詳細に図面化し、誰が見てもわかるように「見える化」を行いました。その後多くの関係する他業者の方々と配線ルートや、配置の打ち合わせを繰り返し行い、細部に渡り調整していきました。
施工する迄には、完全に間違いのない配線ルートと配置を確定し、施工後においても正しいかどうか、入念にチェックを行ったことで、完全なものに仕上げる事が出来ました。
特に3DCADを使いこなすことにより、効率的で正確な仕事につなげることが出来ました。
因みに完成までに描いた図面の枚数は、約200枚です。

次の大きな課題は仕上げについてでした。気を遣うポイントが多くありましたが、中でも、ホワイエ(エントランス)や客席内のライン型照明は、この建物の性質上、躯体内のヌスミ(溝)の中に納めきらなければなりません。このことを上手く出来るかどうかで、建物の出来栄えにも大きく影響するものであり、当然失敗は許されません。ここが何度も試行錯誤を繰り返した拘りの部分です。
難しかったところは、このヌスミの大きさ自体に、更に各種サイズのライン型照明にも大きさや長さに制限があるため、上手く組み合わせて最も合理的になるよう細かく調整しなければならなかった事です。勿論メンテナンスのし易さ(取付・取外し)の事も踏まえて最終的な寸法を導き出す事も重要なポイントでした。この作業には、膨大な時間と手間を擁しましたが、今となっては、とてもいい仕事ができたと実感しているところです。
是非、皆さんに見て頂きたい拘りのポイントです。

「最後の課題を乗り越えて」

最後に訪れた課題は、ホール客席内のライン型照明の取り付けでした。ライン型照明は最大15mの高さに取り付けなければなりませんが、
足場が解体された後では容易に触ることが出来なくなりますのでチャンスは一度です。取付た後、器具が曲がっていないか、
ケーブル等の接続のし忘れはないか等何度もチェックを行いました。特に器具の位置に関しては足場が解体される直前まで、
仮設にて仮点灯させ、光の出方、反射の仕方、またラインの通りなどについて繰り返し微調整を行いました。

「建物に明かり(いのち)を!」

この建物の愛称が公募できまり、「YBファブ」となりました。その意味は、YaBuのYとB、そしてfabulous(素晴らしい)という意味の「ファブ」を繫げたものだそうです。
更にBにはBunka(文化)、Book(図書館)、「ファブ」は建設地がグンゼ八鹿工場跡地であることにちなみ、fablic(織物)、fabrication(製造)の意味があるそうです。

このような深い意味を持つこの建物の建設工事において、
様々な難題を解決していき、工事を無事完了することができました。
実際に受電し、試験点灯で明りが灯った時、機器の動作確認を行った時は、感極まりました。
建物に明かり(いのち)を吹き込んだ感動の一瞬です。
仕事をしていく上で、良かったと思うことは、この建物の施工において、あらゆる面で拘りをもって仕事ができたことです。この拘りは、
完成したホールで行われる演奏や公演で使われる「光」を何倍も何十倍にも美しく、繊細なものに、そして優しいものにし、
皆さんに快適な空間を提供できるものと確信しています。
そして、美しい「光」のもとに、多くの人が集まり、笑顔があふれ、養父市が益々発展していくことを願っています。

「施工後の感想」

とてもレベルの高い建物ですから、最初は多くの困難や難題が予想されましたが、鴻池組の皆さんや、上司、そして周りの方々からの連携やフォローを頂き最終的に素晴らしい建物(電気設備)を造り上げることが出来ました。

この建設プロジェクトのそれぞれの場面場面で新たな発見があり、それが自分自身の成長に繋がっていると感じます。
これからも小さな発見を大事にし大きな成長に繋げていきたいと思います。
この「やぶ市民交流広場」建設プロジェクトに携わる事が出来たことに、心から感謝したいです。